比較的初期投資が少ないと言われる駐車場活用の場合でも、そんな購入予定の段階での失敗しやすいポイントがあります。
今回は、購入予定の土地で駐車場経営する場合に、失敗しやすいケースを解説致します。
購入予定の土地で駐車場経営を失敗してしまったAさんのケース
Aさんは、これから購入する予定の土地で、不動産投資を考えていました。
しかし、日々、多くの物件情報を見ているものの、昨今の不動産価格の上昇により、なかなか希望の物件が見つかりません。
そんな中、見つかったのは現況が「月極駐車場」の土地でした。
表面利回りは3%と低いものでしたが、「これを月極駐車場ではなく時間貸し駐車場のコインパーキングにすれば、より高い利回りが得られるのでは」とAさんは考えました。
そこでAさんは購入予定の土地として、コインパーキング業者に見積を依頼しました。すると、現在の倍の賃料の見積価格がでて、利回りの見込みも高くなりました。
さっそくAさんはこの賃料の見込みを元に、銀行などの金融機関と融資の交渉をし、何とかその土地を購入しました。
土地の購入後、現在の月極駐車場の契約者に解約通知をだし、コインパーキング業者に再度、見積依頼と契約の打診をしました。
しかし賃料の見積価格が変わり、利回りの見込みは以前よりもずっと安くなっていました。
Aさんは購入したばかりの土地の活用方法に困ってしまいました。
なぜコインパーキング業者の見積が変わったのか
コインパーキングの売上は周辺の環境に大きく左右されます。
一ヶ月もあれば、近隣にライバルとなる駐車場ができるかもしれませんし、利用者の多かった商店が閉店するかもしれません。
Aさんの場合も、土地の購入までの期間で周辺の環境が変わってしまい、時間貸し駐車場としての見積の賃料額が下がってしまったのです。
このように、時期を逃すことで、低い賃料にされてしまうケースは多くあるのです。
購入予定の土地で駐車場経営を失敗しないためには
購入予定の土地の場合、その土地への見積額が、土地自体の価値なのか、現在の周辺環境によるものなのか、算出の根拠が何なのかを知ることが重要です。
また、一社のコインパーキング業者からの見積を過信せずに、複数社からの見積金額をみて、その土地を購入すべきかどうか総合的に判断することが必要です。
一方で、不動産投資における駐車場活用は、他の建物のある土地活用よりも、競合が少ないために、状況によっては、かえって高い利回りを得ることもあります。
当サイトでは、こうした土地活用の総合的な状況を見たうえで、コネクションのある複数のコインパーキング業者と見積もり交渉が可能です。購入予定前の土地の活用など、お悩みがあれば、ぜひご相談下さい。