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【業界裏話?】コインパーキング会社の営業マンの評価は何で決まる?賃料交渉を有利にするコツ

前回、コインパーキング会社の元営業マンの体験から「なぜ土地の賃料見積は複数必要なのか」「なぜ同じ土地でも各社で見積金額に大きな開きがあるのか」という理由をご説明しました。
 
詳細についてはぜひ前回記事(【元営業マンが語るコインパーキング会社の裏側】AIでも予測不可能??駐車場用地の賃料見積はどう決めている?)をお読みいただきたいのですが、「コインパーキング会社の営業担当がカギを握る」というのは紛れもない事実です。
 
つまり、営業担当がどんなことを気にしているかを把握できれば、より条件交渉が有利になる可能性があります。
では、コインパーキング会社の営業マンの立場・求められていることをさらに深堀してみましょう。
 
今回は『コインパーキング会社の営業マンの評価は何できまる?』について解説いたします。
 

コインパーキング会社からの提案内容は季節もの!?

まず前提として、コインパーキング会社の規模によっても異なりますが、月に1件のペースで新規の駐車場を開設できれば、かなり優秀な営業マンと言えます。もちろん、担当エリアや駐車場の規模にもよるのですが、1件の駐車場を作る(土地オーナー様と契約締結をする)のは、それほど簡単なことではないのです。つまり駐車場を開設した件数というのは、大きく営業マンの評価につながります。
ただし、やみくもに駐車場の数を増やせばよいという事ではなく、他にも大きく分けて3つの指標が、営業マンの評価につながります。
 
・駐車可能台数
開設した駐車場のエリアにもよりますが、単純な駐車場の数ではなく、駐車できる台数合計が重視されることがあります。
例えば3台口の駐車場が10件(合計30台の駐車場台数)より、10台口の駐車場を5件(合計50台の駐車台数)のほうが評価されることが多いです。
 
・粗利
開設した駐車場が、実際にあげた売上(駐車料金の合計)から賃料や開設コストなどの経費を引いた金額。前述の駐車可能台数が少なくとも、この粗利が高いと、より需要の高いエリアに駐車場を作ることが出来たという実績になります。
 
・エリア
その会社が特に重視している地域にどれだけ新規の駐車場を開設できたか。後ほど解説しますが、台数も粗利も超えて、このエリアを最優先するという状況もあり得るのです。
 
以上の4点(駐車場件数・台数・売上・エリア)が、コインパーキング会社の営業マンを評価する際の重要指標になります。
 
社内でも件数目標、台数目標、粗利目標が掲げられて、その時期により重視する目標がかわります。また、営業マン個人によっても、この目標の達成度が違うため、不足している数字を補おうとします。
つまり、その時期のコインパーキング会社の重要目標や営業マン個人の成績達成度合いによって、土地オーナーさんに提案する交渉内容も変わってくるのです。
 

「件数重視」か「粗利目標」かで交渉も変わる!?

例えば、「件数重視」という目標が掲げられると、賃料を多少高く提案してでも、契約締結することを優先します。このときの交渉ならば、平均よりも高い賃料で契約できるかもしれません。
また、「粗利目標」という場合は、商業地域など駐車需要が多く見込まれる地域でないと、高い賃料提案は期待できないかもしれません。
その際、営業マンによっても、すでに目標達成をしている場合と、まだまだ件数を取らないといけない場合とでは提案内容がかわってきます。
 
あまり良い金額・条件が出なかった土地でも、時期が変われば状況が異なる場合もありますし、逆に良い金額の提案でも契約締結に踏み切れなかった場合、次の見積では賃料が落ちているという事もあり得るのです。
 

「わが社のメンツにかけて!?」大切なエリアの話

コインパーキング会社の方針の中でも「エリア目標」が、他の目標とは別に、会社の事情により特殊かつ最重要目標になる場合があります。
例えば、全国各地に支部のある大手コインパーキング会社の本社の目の前に、堂々と他社の時間貸し駐車場があるという事態は何としてでも避けたい訳です。
この場合、本社の近所から空き土地の情報が入ると、最優先で契約締結に動くでしょう。その駐車場の稼働が高いかどうかではなく、会社の威信にかけて他社に駐車場を作らせるわけにはいけない土地なのです。
 
また経営戦略の観点からも、同じエリアに複数の駐車場を開設することは、そのコインパーキング会社にとって有利に働くことも事実です。
例えば、同じエリア内に多くの駐車場があれば、そのエリアの駐車料金の相場をリードすることが出来ます。周辺の駐車料金を一定の基準で保持したり、時に値上げをすることも可能になるのです。
また管理という面でも、駐車場間が近ければ行き来が楽になり、運営コスト/管理のための時間を抑えることができるのです。
 


 
このように、同じコインパーキング会社だとしても、時期や担当者によって優先する内容がかわるため、見積内容がかわります。だからこそ、一人(一社)の見積で決めるのではなく、複数社の見積もりを比較検討する必要性があるのです。
 
決算期の前でも目標に届いていない場合など、どうしても契約を取りたいため、条件を有利にしてくれる余地があるかもしれません。
いずれにしても複数社の見積をとりましょう。
 
私たち 駐車場経営.jpは、駐車場経営のプロとして交渉を有利に進められるようサポートいたします。
コインパーキング設備会社の相見積もり、言い出しづらい業者との交渉まで、既に駐車場経営をしている方も、これから駐車場経営をしたい方も、ぜひお問い合わせください。コインパーキング業者の選び方、他社の見積依頼、駐車場経営や運営についてなど、駐車場運営のプロが土地活用に適切なアドバイスを致します。

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