新型コロナウイルスの拡大防止と一刻も早い終息のために、StayHome(ステイホーム)が呼びかけられ、多くの人が外出に制限を受けています。そして人々の行動が制限された結果、駐車場業界にも停滞する流れがきています。
特にビジネス街、繁華街、スタジアムや大型施設周辺の駐車場においては、稼働・売上が激減し、非常に厳しい状況が今後も続くことが予想されます。場合によっては、コインパーキング会社の撤退や賃下げ交渉が出てくることも考えられます。
こうした厳しい状況の中で、逆に駐車場にニーズが高まるエリアはあるのでしょうか。
今回は新型コロナウィルスの影響で需要が高まるエリアについて、解説致します。
新型コロナウィルスの影響で多くの駐車場は稼働が下がっている
現在、駐車場に限らず、新型コロナウィルスの影響で社会全体の稼働・売上が激減しています。
しかし、無人で経営ができる駐車場には、まだ稼働の見込みがあります。ひとつひとつ解説していきましょう。
1.一部の住宅地内にある時間貸し駐車場
満員電車での通勤を避けるため、マイカーでの出勤または会社周辺のカーシェアリングの利用をする動きが見られます。
大手のカーシェアリングでは、夜間の利用料金を割引するなど、新型コロナウィルス対策のために、通勤を車に切り替える応援施策も実施されているようです。マイカーを持たない人は、こうしたカーシェアリングを積極的に利用するため、その自宅周辺になる一部の住宅地内にある時間貸し駐車場の利用が増えているようです。
2.業務が継続している建築現場の周辺
建設業界でも、休業している会社と、建築業務を継続している会社に分かれています。水道管工事など、インフラ・ライフラインに関わる工事はなかなか中断できない事情もあるでしょう。
そうした建築が続いている現場においては、従来通り駐車ニーズがあるとともに、上述したとおり、電車での通勤が控えられる中で、マイカーでの建築現場に行くケースも増えるかもしれません。
建築が続く限りは、その現場周辺の駐車場ニーズは変わらないでしょう。
3.手続きなどが行われる官公庁施設の周辺
新型コロナウィルスの影響により、新たに公的機関へする申請も増えています。いわゆる「三密」を避けるため、確定申告等の期限を延ばしたり、オンラインでも受け付けて混雑を解消するよう配慮はされています。
しかし、その代わりに、事業全体の継続相談・休業に関する相談などで、いまだ混雑する窓口もあるようです。こうした官公庁施設の周辺では、駐車ニーズが落ちずに、稼働が続いているようです。
あくまで上記にあげたのは特別な例で、都市圏では外出が控えられ、物流が停まることで、多くの駐車場は稼働が下がっています。ニーズがあるといっても、普段の繫華街や駅前の稼働には満たないケースが多いでしょう。
この危機を乗り越えて、新型コロナウィルスの影響が一刻も早くおさまることを願っています。