空き地を駐車場にして土地活用がしたい、と思ってはいるものの、「うちの土地は田舎にあるから」「場所が悪いから」など、立地が気になって諦めている方は多いでしょう。
確かに、駐車場の経営は立地が稼働に大きく影響するため、郊外の土地では不利だといえます。
しかし、郊外でも、全く駐車の需要が無いというわけではありません。
以前、駅から遠くても稼働が見込みやすい立地をご紹介致しました。
■過去記事:【コインパーキング運営の穴場】駅から遠くても稼働が見込みやすい立地5選
またこれ以外にも最近、従来のコインパーキング駐車場とは違う形で、郊外の土地活用・駐車場経営をする方式も増えているようです。
今回はコインパーキング業者に立地で断られた場合の駐車場活用方法について、解説致します。
コインパーキング業者に立地で断られる理由は?
土地の駐車場活用を考えて、コインパーキング業者に見積依頼を出しても、郊外立地のため大きな需要が見込めず、断られるケースがあります。
コインパーキングの場合、立地は稼働に影響する重要なポイントとなります。
都市部や集客施設の周囲に比べて、郊外の土地は駐車場の稼働あまり見込まれず、コインパーキングに向いていないとされています。
稼働が少ない場合に、コインパーキング業者にとってリスクとなるのは、時間貸し駐車場に必要な専門設備である、精算機・フラップ板・アスファルト舗装の投資コストが回収できなくなることです。
しかし逆を言えば、設備投資の回収さえ見込めれば、郊外の土地でもコインパーキング経営は可能です。
そこで、今、注目されているのが「チケット式の時間貸し駐車場」です。
チケット式の時間貸し駐車場とは
チケット式の時間貸し駐車場とは、入り口付近にチケットを発行できる精算機を置くだけの時間貸し駐車場のことです。
精算機を置くだけなので、場内にフラップ板や個別の監視カメラなどの高額な設備が必要ありません。
また、フラップ板などの専用設備がないため、駐車スペース自体をアスファルト舗装する必要もありません。そのため、チケット式時間貸し駐車場の業者は、従来のコインパーキングに比べて、少ない初期投資で駐車場が作れます。
このように、チケット式の時間貸し駐車場は初期投資が安くすむため、設備投資の回収が見込みにくい郊外でも、土地の借り上げがしやすくなるのです。
チケット式の時間貸し駐車場の注意点
チケット式の時間貸し駐車場は、主に中小企業のコインパーキング業者が、郊外などの今まで時間貸し駐車場が少なかった立地に、積極的に駐車場開発をする戦略として行っている方式です。
そのため、大手のコインパーキング会社が進出しない地域でも、駐車場活用が出来ることが多くなります。
ただし、大手のコインパーキング会社と比べて賃料は安くなり、さらに通常のコインパーキングでも十分な収益がとれる駅周辺や繁華街の土地では、チケット式の時間貸し駐車場は、かえって賃料が安くなる傾向があります。
それでも、近年、コインパーキング専用設備の投資コストが回収できないと見込まれていた土地に、このようなチケット式の時間貸し駐車場が増加しています。
郊外の土地の新たな活用方法として、検討の余地はあるかもしれません。
当サイトではこのようなチケット式時間貸し駐車場の業者とも交渉が可能ですので、ご自分の土地は、どのような活用方法が合うのか、迷うことがあれば、ぜひご相談ください。