土地活用の中でも、建物が不要な「駐車場経営」には様々な方法があります。
更地に駐車場という看板を掲げるだけでは、経営とはいえません。利用者がいなければ、運営できませんよね。利用者を増やし、収益を生み出すためには、様々なノウハウが必要となるのです。
駐車場経営のプロでもある当サイトのメンバーが、駐車場経営の収益・効率を最大化するノウハウについて語ります。
目次
月極と時間貸し駐車場どちらを選ぶか
まず、駐車場経営は大きくわけて、月極駐車場と時間貸し駐車場の2つがあります。
都心部では、駐車のニーズが高いため、固定賃料の月極駐車場よりも、時間貸し駐車場のほうが収益が高くなります。
近年は、駅周辺・繁華街でなくとも、住宅街の中でも収益をあげるコインパーキング駐車場が出てきています。
対して、月極駐車場に適してるのは、郊外の住宅地等です。郊外の住宅地では、その地を訪れる「流動客」があまり多くないため、月での賃料が確約される月極駐車場のほうが、収益をあげやすいでしょう。
しかし同じ駐車場経営でも、時間貸し駐車場のほうが収益性が高くなる傾向にあります。
それは時間貸し駐車場は、様々な値付けや運用方法で、大きく収益が変化するためです。
そんな時間貸し駐車場の運用ノウハウとはどういうものでしょう。
元コインパーキング会社の営業マンでもある当サイトのメンバーによると以下の様なノウハウがあるそうです。
【土地活用 駐車場経営のノウハウ 1】高い刻み料金、安い上限料金を設定する
コインパーキングの主な利用客でもある、社用車などの「営業車(事業用での自動車移動)」のニーズ。
この利用客の場合、ほとんど短時間での利用となり、さらに「駐車料金を本人たちが支払わず経費で落とす」という特徴があります。
そのため、料金の高い・安いが重要視されないため「刻み料金」(30分~などの最少の時間単位での料金)が高くとも、積極的に駐車されるということが言えます。
仕事上で駐車するため、経費で落とせる駐車料金よりも、営業先や外出の目的地に近いかどうかが重要視されるのです。
また「周辺の駐車場より上限料金(一定の時間を超えると固定になる駐車料金)を安くする」ことで、長く駐車するニーズもつかみやすくなります。
こうすることで、短時間・長時間の両方の駐車ニーズをとらえることが出来るのです。
【土地活用 駐車場経営のノウハウ 2】駐車場の「刻み料金」を粗くする
1時間あたりが同じ400円の駐車場料金でも、「15分100円」という料金と、「60分400円」では、収益が全く変わってきます。
30分間しか駐車しないニーズの場合、同じ30分の駐車時間でも、前者の場合は200円、後者の場合は400円と倍の売上が変わるのです。
また、駐車場に止める際に「だいたい〇分だけ停める」と想定していても、思ったより長く駐車してしまう事は多いもの。上記でご説明したような営業車は、特にその傾向が強く、仕事だから、経費で落ちるからと、刻み料金を気にせず利用するケースが多くあります。
駐車料金は1分でも過ぎるとカウントが変わるので、上記のケースで61分の駐車をした場合、前者では500円に対して、後者では800円、これも倍近い売り上げとなります。
これが一つ一つの駐車場利用で積み重なるため、稼働が多くなると、売上に大きな差が出てくるのです。
【土地活用 駐車場経営のノウハウ 3】駐車場をとにかく目立たせよう
それなりの規模のコインパーキングでも、意外と、これが出来ていないケースが多くあります。
事実、コインパーキング会社に勤めていたころに、看板の付け方ひとつで売上が倍になったという事もありました。
第一に、ただ大きい看板を設置すればよいという事ではなく、「運転者から見て、そこにコインパーキングがあるかどうか」を示すのが大事です。
基本として、道路からみて「P」の表示が見えるかどうか、夜は内照式で目立つかどうか、のぼりのような看板以外の目立たせ方をしてるかどうかは、重要なポイントです。
大手コインパーキング会社はこうした「駐車場を目立たせる努力」をしっかりとやってる会社が多いです。
皆さんも時間貸し駐車場のオープン時に、沢山がのぼりが立っているのを見たことありませか?
これもオープンした駐車場を通行客に知ってもらうための施策の一つです。
コインパーキング駐車場に限らず、駐車場というものは「そこが目的となる施設ではない」のです。あくまで、目的地に付随する施設です。そのため、そこに駐車場があること自体が分からないと、ドライバーとしてはいくらでも素通りしてしまうのです。
何度も車に乗って、その駐車場が目立つかどうかを確認することは、駐車場経営の中でも大切な作業なのです。
このようにコインパーキング経営といっても、ノウハウ一つで売上は大きく変わってきます。
コインパーキング会社でも、それぞれの運営ノウハウがあり、その売上見込みも変わってくるのです。
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