2020年上半期は、新型コロナウィルスの影響により、駐車場需要が一時的に大きく落ち込む傾向にありました。
緊急事態宣言により外出が控えられ、テレワークが推進され、外回り・営業車両が大きく減った結果、街を走る車の数が減少しました。
結果、駐車場需要も落ち込み、各コインパーキング業者は各土地オーナー様に対して、値下げ・賃下げの交渉をする動きが高まりました。
しかし、緊急事態宣言が解除された今現在、駐車場需要は徐々に戻りつつあるようです。
全国各地でいまだ新型ゴロナウィルス感染者は増えておりますが、今後はどのような影響があるのでしょう。
今回は駐車場経営のプロが語る2020年下半期のコインパーキング業界の動向について、解説致します。
2020年下半期のコインパーキング業界の動向
新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)の影響はいまだに続いており、社会は「ウィズコロナ」の流れになりつつあります。コロナ禍の中でいかに活動をするか。
駐車場業界はどのような形になるのでしょうか。予測してみましょう。
1.各コインパーキング会社同士でのM&A(企業合併・買収)が増える
駐車場業界でも、やはり新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)の影響により、中小のコインパーキング会社の経営が悪化して、事業の継続が困難になる会社もあるようです。
一方、大手コインパーキング業者も苦しい状況ではあるものの、既存のシェアをより広げるために、企業買収を検討するケースが増えつつあります。
現在契約中の土地オーナーさんは、企業の動きを注視する必要がありそうです。
2.エリアごとの売上が変化している
今までコインパーキングの場所として高い稼働・売上のあった繁華街、商業地区のニーズが、下がっているようです。
コロナの影響により外出を控えたり、大人数での集まりが減るため、今までどおりの売上が得られないケースがあります。
逆に、住宅街や郊外の駐車場については、今までよりも稼働の上がっている傾向にあります。
遠出をしなかったり、出勤自体を控える人が増えているため、住宅の近くの駐車場に停車するニーズが増えているようです。
電車での密を避けるため、マイカー出勤や自転車通勤に切り替える流れもあり、住宅地の駐車場は今後も稼働が見込めるかもしれません。
3.コンパーキング会社による新規出店の減少
今までは積極的に新規コンパーキングを出店していた業者でも、エリアを限定して、比較的慎重になる傾向があります。
コンパーキング会社としてはなるべく近い位置に駐車場を造ったほうが、そのエリアの駐車ニーズが読め、賃料水準等も把握しているため、出店しやすいと言えるでしょう。
今後は各コンパーキング会社の得意エリアがより鮮明になるため、土地の場所によって、より高い賃料を出す会社との差が広がってきます。
今後の駐車場経営にはこうした各コインパーキング会社の状況を知った上で契約交渉を進めることがより重要になります。
コンパーキングの開設、コインパーキング業者の選定や土地活用に困った場合は、ぜひ我々にご相談ください。