近年、機械式駐車場が閉鎖するケースが増えています。
機械式駐車場は、入口で自動車をターンテーブルに載せたり、自動車専用エレベーターに載せて駐車する駐車場です。
ビル内の限られたスペースで駐車スペースを確保する方式で、商業圏などあまり広くスペースがない場所に多く作られました。
そんな機械駐車場が老朽化した場合どうすればよいか、当サイトにもお困りの駐車場経営オーナーからの声が届いています。
今回は古くなった機械式駐車場の活用方法について、解説致します。
機械式駐車場の閉鎖はなぜ多い？
機械式駐車場は、セダンタイプの自動車が主流な時代に作られたものが多いため、年々、設備の各部品が古くなるとともに、近年流行りのSUVやミニバンのハイルーフ車等、車高が高い車が停められない、というトラブルも多いようです。
そして、設備の老朽化でいうと、電機部品は7～10年、機械部品は15年が寿命といわれています。そのため、コントロールに必要な制御盤が古くなる、自動車を回すためのターンテーブルが壊れるなどの不具合が出てきます。
また、それを直すために各部品が壊れていて取り寄せると高価な部品になってしまいます。部品もメーカー、年代によってさまざまな機種があり、メーカー側も対応できないという事が多いようです。
このような理由により、機械式駐車場の閉鎖が増えているようです。
老朽化した機械式駐車場の活用方法とは？
老朽化した機械式駐車場の活用方法は、大きく分けて2つの選択肢があります。それぞれご紹介致します。
1.取り壊して、コインパーキング駐車場に変える
建物、駐車場設備も撤去した上で、平地のコインパーキング駐車場にするケースは少なくありません。
機械式駐車場は、入庫・出庫に専用の係員が必要なため、好きな時間に出し入れできる時間貸し駐車場のような運用が難しくなります。そのため、月極駐車場の需要が減少している昨今では、専用の係員が不要な、コインパーキング駐車場に変えてしまう事が増えています。
収益性の観点から見ても、係員の人件費、機械のメンテナンス費を考えると、コインパーキング駐車場のほうが収益が高くなりやすいようです。
ただし解体にも費用がかかります。ビル建物自体の解体費に、専用設備の撤去など、平地にするまでに様々なコストがかかります。
2.古くなった機械式駐車場を「リニューアル専門業者」に依頼する
近年では、こうした機械式駐車場のリニューアルを専門行う会社も登場しています。
老朽化のしやすい制御盤やターンテーブルを、独自の規格で作られた新しい技術のものに入れ替えることで、従来メーカーよりもコストを半分から3分の1で安く入替えられるようです。
また新しい機械式駐車場システムを導入することで、よりセキュリティ性の高いもの、今までの不便を解消し、今後の運用も改善できるケースは多いそうです。
老朽化の度合いにもよるので、どこまで再活用が可能なのかもケースによって様々ですが、一度提案を受けるのも良いかもしれません。
老朽化した機械式駐車場は閉鎖されることが多い中、こうしたリニューアルをしてみるのも良い活用方法の一つです。
当サイトでも提携している「機械式駐車場リニューアル会社」があります。お困りの方はぜひご相談ください。
