最近注目のフラップレス駐車場とは? -フラップ板無しでも大丈夫!?近年、いわゆる、フラップレス駐車場、ロックレス駐車場といわれる、車の車室の下にあるフラップ板がないタイプのコインパーキングが増えてきています。
 
そんな中、多くの土地オーナーさんが一番関心を寄せている部分は、フラップ板がない駐車場では、利用者が料金を払わずに逃げてしまうんじゃないか、という疑問です。
では、実際のところは、一体どうなっているのでしょうか。
 
今回は、最近注目のフラップレス駐車場について、解説致します。
 

実はフラップレス駐車場の方がリスクが低い!

実は、ロックレス、フラップレス駐車場の方が、料金未払いで逃げられる可能性の低いことが、実証データから分かっています。
理由として、フラップレス駐車場は、すべて監視カメラで駐車場の管理をしています。そのため、ほとんどの利用者が、お金をしっかり払う意識で利用するようです。たとえ、利用者が料金未払いで逃げたとしても、カメラの記録があるため、警察への提出など次の対策に備えられるのです。
 
それに対して、フラップ板があるタイプの駐車場の場合、監視カメラが少ない駐車場が多いため、利用者に未払いで逃げられてしまうと、なかなか次の対策がしづらいというのが現状です。
トラブルが多発する場合は、監視カメラを多く設置している駐車場もありますが、そもそもフラップ板も動作せず、カメラ映像も見直さなければ、「逃げられたこと自体に気づけない」ケースもあり得るのです。
 

管理コストに注意しよう

駐車場の運営をコインパーキング会社に任せず、自分で設備をそろえる場合、管理コストに注意しましょう。
フラップレス、ロックレス駐車場は、フラップ板などの設置がないため、投資費用や管理コストが安いと思われがちです。
しかし、監視カメラの管理コストがかかるため、若干ですが、フラップ板のある駐車場よりも、コストが高くなるケースが多いようです。
 
ただし、フラップ板がある駐車場の場合、未払いの利用者がフラップ板を乗り越えて逃げたときに、フラップ板が壊れてしまいます。
そうなった場合の修理費用もコストの一部として考えなければならないため、「常にフラップ板がある駐車場の方が管理コストが安い」とは言い切れない部分もあります。
駐車場をはじめる前に、メリットやデメリットを判断して、土地の形状・周囲の環境に適した設備導入を考えるようにしましょう。
 

立地によってはフラップレスの方が好まれる傾向がある

高級車がよく走っているような街、例えば、東京の銀座のような場所では、フラップレス駐車場が好まれる傾向にあります。なぜなら「フラップ板の場合、板が持ち上がることによって、車の底面が傷つく不安」があるのです。
また、病院の駐車場、病院に近いの駐車場も、フラップレス駐車場が好まれる傾向にあります。車いすや松葉杖の人には、フラップ板があると、車の側面の通行がとても不便になるのです。
そうでなくとも、土地の広さによっては、フラップレスの方が、フラップ板のない分ゆとりができるため、車路幅や車室に余裕ができ、駐車場が利用しやすくなります。
 
このように、立地によっては、フラップレス駐車場の方が適しているケースが珍しくありません。
 
駐車場の立地や周囲にあわせて適した管理、方法など、土地を有効的に使える駐車場のレイアウトを決めるには、それぞれの土地の形状に合わせた駐車場運営の経験・ノウハウが必要です。駐車場の経営や運営についてお困りのことがあれば、ぜひ我々にご相談ください。