駐車場経営の中でもコインパーキングの運営の場合、月極駐車場よりも、より多くの利用の出入りが増えます。そのため、ゲートが壊されてしまった、パークロックが壊された、料金の精算機が壊されたなど、設備が壊れてしまうケースは後を絶ちません。
最近のパークロックは頑丈に出来ているため、相当に故意を持って壊されない限り被害がありません。しかし精算機やゲートに車が偶発的にぶつかってしまい傷ついてしまった、壊れてしまった、ということはままあることです。
特にコインパーキング運営で多いのが精算機を壊されてしまうケースです。
ゲートやパークロックとは違い精算機はコインパーキング設備の中でも一番高額な設備なので、頻繁に事故が起きては補修費用もばかになりません。
そのための運営ノウハウとして、「いかに精算機を壊されない対策をするか」が重要となります。
今回は【損害を未然に防ぐ!】高価なコインパーキング精算機を守る3つのポイントを解説致します。
精算機の被害を未然に防ぐために
精算機が壊れる状況には、バールなどを使ってこじ開けられる盗難などの「故意の損害」と、意図せずに起きた事故などによる「偶発性の事故」があります。
無人で運営されている駐車場であるため、精算機には盗難被害を防ぐそれなりの対策が元々してあります。そのため盗難が起こる事は非常に稀です。しかしながら、盗難にしても事故にしても、被害を未然に防ぐためには、精算機の配置に注意をする必要があります。
防犯上、精算機は、利用者が使いやすく人目につきやすい場所に置くのが基本です。但し、狭い車道や通りの激しい道路に面していると、事故の被害にあう可能性が高くなってしまいます。
具体的な精算機を守るための対策については以下のようなポイントがあります。
対策1.車が通りやすい位置を避ける
出入り口付近には自動販売機などを置き、精算機を奥にレイアウトするだけでも、壊されるリスクはぐんと下がります。
あまり奥まった場所に精算機を配置してしまうと、盗難の恐れも増えますがスペースに余裕がある場合は、自動販売機の奥に精算機をレイアウトしましょう。夜間などは自動販売機の照明も、防犯効果には一定の効果があります。
また、車路幅を広くとれば、車が誤って精算機にぶつかる可能性は低くなるでしょう。
対策2.事故防止用のバリカーを設置する
前述の通り、人目のつきにくい場所に精算機を設置すると、盗難被害のリスクが高くなってしまいます。
そのため、あくまでも精算機はよく見える位置に置くことが基本です。
もし、通行料の多い道路に面して、精算機を配置せざるを得ない場合は、防止用のバリカーなどを設置して、巻き込み事故などの被害を防ぐようにしましょう。
ゲート式の精算機でなければ、車に乗ったまま駐車券を取る必要はないので、事故に遭いづらく、かつ防犯的にも安心できる位置に精算機をレイアウトしましょう。
対策3.精算機プロテクターを導入する
単純に事故を防ぐだけであれば、精算機プロテクターを導入することは非常に有効です。
ただし、精算機プロテクターも比較的高価な設備です。
まずは上記のレイアウトの工夫によって事故防止が出来ないかを検討しましょう。それでももし、精算機が壊れるリスクを中長期的に考えて必要だと思った場合は、精算機プロテクターの導入を検討するとよいでしょう。
駐車場経営が初めての場合は、一式の設備を購入する前に、駐車場レイアウトやバリカーなどのより工夫できる点、安価な設備で事故が防止できないか、改めて考えましょう。
事故防止にも様々なノウハウがあります
このように、精算機のレイアウトにも、盗難や事故を防止するための、駐車場経営の経験とノウハウが必要となります。
敷地内に無造作に設備を設置して、後で困らないように気を付けましょう。
また、もし運営をコインパーキング会社に依頼している場合は、こうした対策はすべて、コインパーキング会社が行い、責任を持つことになります。
ご自分でコインパーキング駐車場の運営をしている場合は、負担を軽減するため、コインパーキング専門業者への委託契約へ切り替える事もご検討するとよいでしょう。
もしコインパーキング業者の選び方や、駐車場の経営や運営についてお困りのことがあれば、ぜひ我々にもご相談ください。
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