【不動産トラブル】共有名義での土地活用計画が進まない時の対処法土地を遺産として、法定相続(遺言書などがなく権利分ずつを複数人で相続するケース)の場合、ひとつの土地に何人かの所有者がいる「共有名義」の状態が起こります。
共有名義の土地の場合、名義人たちの意見をまとめる必要がでてくるため、土地活用の計画を立てるのが難しくなります。
話し合っても意見がまとまらず、トラブルに発展してしまうケースもあります。
 
そうした結果、土地活用が行われず、土地が長く放置されてしまうことは、コストだけがかかってしまい、非常にもったいないことです。
 
今回は共有名義での土地活用計画が進まない時の対処法について解説致します。
 

共有名義の土地の活用計画が進まない理由

共有名義の土地は、土地活用の計画を立てる際に、名義人たちの意見を合わせる必要があります。
そのため、意見がそろわない場合、土地活用をするどころか、土地活用計画を進めることすら難しくなってしまいます。
 
例えば、共有名義の土地が更地である場合、これをそのまま保有するのか、それとも売却するのか、売却しない場合は誰が管理していくのか、さらに建物を作る場合であれば、どんな建物を作るかなど、選択肢は多様にあり、大いに意見が分かれる可能性が高いのです。
その結果、土地活用の計画がまとまらず、数年間も土地が放置されたままになってしまうケースもあるのです。
 

土地を放置してはいけない!

土地を保有していると、固定資産税と都市計画税が課税されます。
もし、放置した土地に家があった場合、特定空き家に認定される可能性があります。特定空き家に認定されてしまうと、減税対象からはずれ、固定資産税が余計にかかってしまいます。
また、土地が雑草などで荒れ、近隣住民とのトラブルに発展したり、周辺の治安悪化につながる恐れもあります。
 

共有名義の土地活用計画が決まらない場合の対処法

土地活用計画がなかなか決まらない場合の対処法として、一時的にその土地をコインパーキング駐車場にしておく、というのもひとつの手です。
 
コインパーキング会社に土地を貸し出すサブリース契約の場合、時間貸し駐車場の専用設備などの初期費用もかからず、月々の賃料も得られます。
また、コインパーキング業者との契約・交渉によっては、共有名義の各人それぞれに、分割された分の賃料を振り込んでもらうこともできます。
 
さらに、コインパーキング駐車場の場合、立ち退き料や利用者の権利主張がなく原状復帰が容易であること、建物の活用と違い、1年や数カ月など短期間の貸し出しも可能であるため、次の土地活用計画が完成するまでの一次的な活用が可能なのです。
 
もし相続した土地など、共有名義の土地の活用に困った場合、また、土地の活用方法に迷うことがあれば、ぜひ我々にご相談ください。