駐車場需要と景気の関係『駐車場経営は、景気が良い時の方がいいのでしょうか?』
駐車場経営をはじめたい、続けようか迷っている、という方から、よくこういった質問をお受けします。
 
一般的に、景気が良くなるとモノが売れるようになり、利益が伸びやすくなるとされています。しかし、中には景気の影響を受けにくいビジネスもあり、一概にどうとは言い切れません。
では、駐車場経営は、景気とどのような関係になるのでしょうか。
 
今回は、駐車場需要と景気との関係について、解説致します。
 

景気による極端な需要変動はない

コインパーキングをはじめとする駐車場にかかる費用は、使いざるを得ないものであり、いわゆる、交通費にあたるものになります。よって景気による極端な需要変動というのはありません。
 
嗜好品や贅沢品に比べると、景気が良くないときに買い控えをするということもおこりにくく、常に需要があるものです。かといって、ものすごく景気が良いからといって、大きく売り上げが増えたりするものでもありません。
 
しかし、それでもあえて景気との関係を突き詰めてみると、やはり景気が良い方が駐車場の需要は高まる傾向にあります。それには、3つの理由があるからです。
 

理由1.不動産投資が活性化し建設が多くなる

景気が良くなると不動産投資が活性化し、巷は建設ラッシュになります。すると傾向として、更地同様の扱いだった駐車場に、何かしらの建物を建てることが多くなります。
また平日の日中、建設業者はコインパーキングを頻繁に利用する傾向にあります。工事が増えると、空き地に車を停めておくこともできず、有料の時間貸し駐車場の需要も増えることになります。
 
つまり駐車場の全体数が減るとともに、工事車両用の駐車場ニーズが増えることになり、需要がより後押しされるのです。
 

理由2.車での移動機会が増え需要が高まる

景気活動が活発になることで、企業の営業活動が多くなります。すると、車での移動機会が増え、駐車場の需要が高まります。
 
企業の営業活動の場合、駐車料金というのは交通費の経費として処理されます。景気が良いときは、外に出ていく営業活動が増え、経費である交通費が使われる機会も多くなり、駐車場に支払う経費の割合も多くなります。よって、駐車場の売り上げが伸びるのです。
 

理由3.プライベートでもレジャー需要が高まり、車移動が増える

景気が良くなると、レジャー需要が高まります。すると、マイカーで移動する機会がますます増えることになり、駐車場の需要が高まります。
逆に、景気が良くない場合、レジャーの際にもガソリン代や駐車料金を考慮して、公共交通機関を使う傾向になります。
 
こうした、3つの理由により、景気が良いときは駐車場の需要が増え、売り上げが伸びると予測できるのです。
 

駐車場の需要は「景気」よりも「立地や環境」から影響を受ける

しかし、最初に解説した通り、基本的に駐車場は、景気による大きな需要変動がありません。
駐車場の売り上げを左右する大きな要因は、立地や周辺環境です。所有する駐車場の立地はいいのか、周辺環境に問題はないのか、スポットで需要を見極める必要があります。
そうした判断を必要とするときは、専門業者に相談をするのがオススメです。
 
土地活用や土地の相続に関する相談、コインパーキング業者の選び方、駐車場経営や運営についてなどお困りのことがあれば、ぜひ駐車場経営のプロである我々にご相談ください。