コインパーキング会社に運営を任せていたとしても、タイミングや周辺の状況の変化によって、契約の見直しを行い、別のコインパーキング会社に切り替えることも重要な経営ノウハウです。
今回は、そうしたコインパーキング契約の切替とタイミングについて、解説を致します。
契約の切り替えを考えるタイミングは大きく2つ
駐車場の経営として、契約見直しのきっかけとなるタイミングは、契約更新の時です。
解約違約金がなくなるため、他に条件のいいところがあれば、当然、契約を切り替える良い機会です。
もうひとつは、駐車場の周辺環境が大きく好転している時です。
例えば、周辺で大規模工事がはじまったとします。すると、1日止めをする工事業者の需要が見込めます。更に、その工事が1年以上の長い工期に入るようであれば、なおさらです。
工事が続く期間は、賃料のアップを見込めるチャンスと考えることができ、改めてコインパーキング業者の見積もりをもらうことで、条件のよい契約に切り替えられる可能性があるのです。
契約切り替え時の注意点
ポイント1.告知期間を確認する
契約書には、『解約は何ヶ月前に告知をします』と記した告知期間が指定されています。
私たちの経験上、告知期間は3ヶ月、となっているケースがほとんどです。その場合は、告知の3ヶ月後に解約が可能になります。
ポイント2.違約金を確認する
切り替えをするタイミングが、契約更新をする時期であれば、契約満了後となり、違約金は発生せずに自由に解約が可能ですが、契約期間内である場合は、違約金が発生するケースがあります。
そうした場合、違約金を支払ってでも、契約を切り替える意味があるかどうかは、よく検討する必要があるでしょう。
また、同業他社に切り替えをする場合、別途違約金が発生しているケースも少なくはありません。
土地を駐車場以外に変えるのであれば、契約期間内の解約という違約金だけですみますが、別の駐車場や、別のコインパーキング会社に切り替えるとなると、別途違約金が発生する契約になっていることは珍しいことではないのです。
こうした、2つのポイントに注意し、契約書を確認するようにしましょう。
契約の切り替えをする流れ
まずは、現況のコインパーキング会社に、解約通知を出します。すると、業者の方から解約合意書というものが送られてきます。
解約合意書にハンコを押せば、コインパーキング会社が撤去工事を行い、引き渡しとなります。
解約の引き渡し条件を話し合う際には、電源のポール、ラインなどの設備のうち、次の会社にも流用できるような部分は残しておけるか、予め現在のコインパーキング会社と相談しましょう。
現在の業者も、撤去費用を節約できるのであれば、条件を聞き入れてくれます。
まとめ
コインパーキング契約の切り替えのおおまかな流れは、以下のようになります。
・他社の見積もりを再依頼する
・契約条件を確認して解約できるか確認する
・現在契約中のコインパーキング会社に連絡して相談する
・解約の場合は、解約の手続きをする
切り替えを考えたときに、最も重要なことは、他社の見積もりと見比べて、現況よりも経済条件的にメリットがあるかどうかをよく確認することです。
もちろん、違約金のことも考慮したうえで、判断をするようにしましょう。
コインパーキング会社との交渉代理や、他社の見積依頼など、駐車場経営にお困りのことがあれば、ぜひ我々にもご相談ください。