f493c72ba0cb5c9ffc9d32b7b1fac946_sコインパーキング会社と契約し、駐車場経営を始めたものの、長い時間が経てば、経営状況が変化するのは当然のことです。
次の土地運用が決まった、経営を終えたい、などの様々な事情により、業者との解約をしたくなった場合、契約書を見直し、コインパーキング業者との解約交渉をしなければなりません。

今回は、そんな「明け渡し」の際に交渉すべきことを解説致します。

明け渡しにかかる日数は?

実際の運営経験上、契約書に記載されている明け渡し期間は、解約日から2週間以内となっているケースがほとんどです。これは、駐車場にある長期車両や放置車両の対策期間と、撤去工事の期間を含んだ日数になります。
 
しかし、実際には2週間もかからないことが多く、駐車場の運営状況によっては明け渡しまでにかなりの時間を浪費してしまうことになります。
そのため、コインパーキング会社と締結する契約書の項目である『明け渡し』について、確認と交渉が必要になってきます。

 

交渉すべきこと1「契約書の明け渡し期間の変更」

通常、コインパーキングの機械・設備の撤去工事は、1日か2日で完了します。
駐車場に、長期駐車の車両や放置車両がなければ、撤去工事のみで土地の明け渡せるわけですから、契約書に記載されている2週間という日数は必要ないことになります。さらに駐車場自体の面積が小さく、車両台数が少ない場合はなおさら時間がかからないでしょう。
 
そのため明け渡し期間は「車両撤去の対応が終わり次第」などの契約交渉をすることが大切です。この明け渡し期間は短ければ短いほど、次の土地運用に早く移行することができます。

 

交渉すべきこと2「土地の明け渡し状況を明確にする」

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さて、次の土地運用をするにあたって、コインパーキングであった土地の「撤去工事」をすることになりますが、実はアスファルト工事は撤去費用が多大なものとなります。
運用開始の契約時点で、舗装工事の費用の負担についても、明確にしておくことが重要です。

コインパーキング会社が、「運用開始時のアスファルト舗装工事」費用を負担する旨が記載されていても、「明け渡し時のアスファルト撤去工事」については負担をしないという契約になっていたために、トラブルに発展したケースもあります。
そのため、契約書とアスファルト工事、舗装工事費用の負担については、きちんと確認と交渉をしましょう。
 
また次の土地運営のために、工事車両が入る部分だけアスファルトを一部分だけ残したい、もしくは次も駐車場として土地活用するためアスファルト全部をそのままにしたい、というケースもあります。
 
もし業者側が「明け渡し時のアスファルト撤去工事」費用を負担する場合、業者としてもより少ない撤去費用で済むため、アスファルトの一部もしくは全部を残すという交渉を喜んで受け入れるでしょう。
「どんな状態で明け渡すか」についても、次の土地活用も見据えての、コインパーキング業者との交渉が必須なのです。
 

まとめ

もしコインパーキング会社と契約をする際は、運用終了時のことも考慮して、以下のような交渉が可能かどうか、予め確認しましょう。
 
■明け渡しの期間
 →スムーズに次の土地活用を始められるよう、短期にできるかどうかを交渉

 
■明け渡しの状態
 →アスファルト撤去も明け渡しの条件とした上で、次の土地活用次第で残してもらうかどうかを決める

 

契約締結時は、明け渡し時の状況について、はっきりと分かるものではありません。
そのため駐車場の経営の先には、このような交渉があることを認識しておくことが、より良い運営に繋がります。

契約開始時だけでなく「契約の終了時」についても、駐車場経営のノウハウや交渉術が必要となるのです。
 
駐車場経営の契約について不明な点や迷っている点がある場合、もしくはコインパーキング会社との交渉について上手くいかないと感じた場合は、ぜひ駐車場運営のプロである我々にもご相談ください。