コインパーキング業者は、土地の実測で何を見てる?コインパーキング業者は、査定の依頼を受けると、現地に行って確認をします。
 
このとき、メジャーをあてて土地の面積などを調べるのですが、実は面積以外にも、様々なポイントをチェックしているのです。
 
今回はコインパーキング業者が、土地の実測で何を見ているのか、解説致します。
 

コインパーキング業者が土地の実測で見ていること

まずは、大前提として、コインパーキング業者は土地の寸法を計測し、以下のことを確かめています。
 
・何台駐車できるのか
・駐車場レイアウトをどのようにするか

 
このとき、土地の縦横の長さと、さらに斜めの長さを計測します。ゆがんだ形の土地の場合、縦横では測りきれない部分があるため、必ず斜めの長さも確認をします。その後、三角法で実際の面積を出します。
 
このように、コインパーキングとなる土地の実測をするわけですが、コインパーキング業者は、土地の面積の他に、以下の部分も見ているのです。
 

看板や精算機を置く場所

土地に対して、どのあたりに看板や精算機がおけるかを確認します。
 
看板の位置は、コインパーキングの売り上げに関わります。そのため、利用者からよく見えるように注意する必要があります。どこに看板を置けばコインパーキングをアピールできるのか、コインパーキング業者は実測をしながら考えているのです。
 
また、精算機は、利用者に分かりやすく、車を停めるときに邪魔にならない場所に設置しなければなりません。更に、精算機が事故などに巻き込まれて壊されたりすることがないような場所にする必要もあります。
 
そのため、コインパーキング業者は、看板や精算機を置く場所はどこが適切なのか、確認をしているのです。
 

切り下げが必要か、設置してあるかどうか

切り下げとは、車道と歩道の間に段差があるときに設置する、斜めのブロックなどのことです。
 
土地の形状がよくても、駐車場に入るための、道路の切り下げがどこにあるかは非常に重要なことになります。切り下げの位置次第で、コインパーキングの稼働に影響を及ぼすためです。
切り下げがなく、新たに切り下げを設置する必要があれば、申請を出し、切り下げ工事を行わなければなりません。
 

電柱や消火栓の支柱、側溝、障害物の有無

駐車場のレイアウトを考える際には、電柱や消火栓の支柱、側溝、障害物の有無を考慮しなければいけません。
駐車に制限がある場合は、移設も視野に入れて考える必要がでてきます。
 

土地の現状がどうなっているか

草が生えている、こう配がある、盛り土があるなど、コインパーキング業者は土地がいま、どのような状態であるのか、よく確認をします。
 
特に、コインパーキング業者が頭を悩ませているのは、盛り土がある場合です。これを平らにしないと駐車場にできませんし、盛り土の処分費は、ケースによってとても高価になります。除去をするのか、それともそのままにしてスロープをつけるのか、考えなければなりません。
 
また、砂利敷きなのか、アスファルト舗装がされているか、アスファルト自体が古くて荒れていないかどうかも、設置コストを見通すうえで重要な要素のひとつになります。
 

近隣の土地がどうなっているか

コインパーキング業者にとって、最も注意することの一つが、近隣からのクレームです。
 
そのため、隣地にどのような建物があるか、建物に排気ガスがいかないか、駐車の際に衝突する可能性はないか、窓の位置的に夜間の照明・騒音で迷惑をかけないか、などをよく確認しています。
クレームになりそうなものがないか、あらかじめチェックしているのです。
 

周辺の状況

周辺の状況はコインパーキングの売り上げに影響を及ぼします。そのため、一方通行の有無や、時間帯に限定された道路規制、周辺にどのような住宅・商業施設などがあるか、などの確認をします。
また、近隣コインパーキングの稼働状況なども確認をし、どのように運営をしていけばいいのか、ある程度の見通しをたてます。
 
このように、コインパーキング業者は土地の実測の際に、様々なところを見ています。土地の実測には時間がかかるかもしれませんが、経営をするために必要な情報を集めているのです。
 
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