駐車場経営の収入を上げる3つのコツ月極駐車場の経営をはじめてみたけれど、なかなか売り上げが伸びない、と悩むオーナーは珍しくありません。
月極駐車場をオープンしたままの状態で、ただ利用者を待つだけでは、なかなかその悩みは解決できないものです。
駐車場の収入をどうやって増やすのか。それには、大きく3つのポイントがあります。
 
今回は駐車場経営の収入を上げる3つのコツについて解説致します。
 

収入を上げるポイント1.賃料の値上げ

駐車場の収入を上げる、最も簡単な手段は、賃料を値上げすることです。
 
しかし、賃料の値上げをしたことによって、利用者に解約されてしまうリスクは当然、高くなります。利用者の解約が重なることで、収入が逆に下がってしまうことも考えられます。
 
こうしたリスクを回避しながら、うまく賃料の値上げをするために、2つのことに注意するようにしましょう。
 

注意すること1.似たような月極駐車場が周辺にあるか

周辺に、自分が経営する月極駐車場と似たようなものがある場合、値上げは慎重にすべきです。
近所にたくさんのライバルがいれば、値上げをしたことで、そちらに流れてしまうリスクが高くなるためです。その場合、賃料の値上げは、あまりオススメできません。
 
車は、所持をしていれば、必ずどこかに駐車しなければいけないものです。利用者としては、値上げがあっても駐車場を利用し続けなければいけない、というケースもあるかもしれません。ただし、駐車に困るほとんどの場合は、土地の余裕がない都市部です。あまりにも相場からかけ離れた高値を設定すると、月極駐車場だけでなく、コインパーキングや、商業施設の駐車場など、結果的に利用側が安価に駐車できる場所を探すでしょう。
 

注意すること2.突然の値上げはできない

賃料の値上げをしよう、と決断をしたとしても、翌日にいきなり値上げをする、なんてことはできません。値上げをするタイミングは、契約更新のとき、というのが原則になります。
 
値上げをしたい場合には、常に利用者の契約更新のタイミングがいつなのかを把握しておくようにしましょう。
 

収入を上げるポイント2.駐車場の稼働を上げる

駐車場の利用者が増える、つまり、駐車場の稼働が上がれば、収入のアップに繋がります。オーナーとしても、利用者が増えることは嬉しいものです。利用者を増やすには、様々な手段があります。
 
まず、前項とは逆の考えですが、簡単な手段は「駐車料金の値下げ」です。
今現在の契約者の分まで値下げしてしまうと、賃料の大幅ダウンにより、収入が減ってしまう恐れがあります。そこで、うまく活用したいのが、インターネットの月極駐車場検索サイトです。
 
一昔前であれば、月極駐車場を利用しようと思う方の多くは、賃貸の部屋を探すのと同様に、不動産屋さんに相談にいきました。不動産業者に月極駐車場の管理を委託する一因でもあります。
しかし近年では、商品購入に販売店ではなくネットを利用し、情報収集に本や雑誌ではなくネットを利用するように、駐車場の検索もネットで行う利用者が増えています。
駐車場検索サイトに、通常よりも利用料金を下げて、利用者の募集をすることにより、新たな契約者を増やすことができます。
結果的に稼働を上げることができ、収入のアップにつながるのです。
 
その他の月極駐車場の利用者を増やす方法について、こちらの記事も参考にしてください。
【駐車場経営】月極駐車場の契約者の募集方法
 

収入を上げるポイント3.コインパーキング業者に土地を貸し出す

コインパーキング業者と契約をし、月極駐車場からコインパーキングに変更することで、収入がアップする場合があります。
 
月極駐車場は、エリアによって相場がある程度、決められています。しかしコインパーキングは、同じ駐車場でも、月極駐車場とは全く違う客層が利用します。コインパーキング業者による土地の一括借り上げ(サブリース)の賃料算出方法というのは、周辺相場とは全く関係ないロジックで決まります。
その駐車場をコインパーキングにすると、どれぐらいの売り上げがあるか、という売上予測から、コストを引き、業者側の利益と地主さんに渡す賃料で配分することになるのです。
そのため、売上予測によっては、収入が上がることも考えられます。
またサブリース(一括借り上げ)契約の場合、駐車場の稼働率に関係なく、契約時に決められた賃料が支払われます。そのため、安定した収入を得られることになります。
 
ただし、立地によっては、収入が下がってしまう可能性もゼロではありません。そのため、必ず複数のコインパーキング業者に見積もりをとって、賃料査定をしてもらうようにしましょう。
 
土地活用や土地の相続に関する相談、コインパーキング業者の選び方、駐車場経営や運営についてなどお困りのことがあれば、駐車場経営のプロである我々にご相談ください。